みなさん、こんにちは。
10日ぶりに2がつく日担当の工藤です(^^)

 

昨日は、青空の下建て方が行われました。

 

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こちらは、託児所のため少し大きめの建物。
いつもの建て方より多くの大工さんたちが集まって右へ左へと動き回りながら作業を進めてくれました。

 

 

ところで、木造建築に使う金物のことをみなさんご存知でしょうか?
中でも接合金物という柱や梁のジョイント部分に取り付ける金物は様々な種類が存在します。

 

古くは、昭和25年頃から基準法の改正や住宅金融公庫の発足にともない取付けられるようになったもので、これは梁や土台に差し込まれた柱などが地震や風力など大きな力が加わった際に引き抜かれないようにするためのものです。

なんとなく金物で補強しているようなイメージではありますが、木造が弱いから補強しているわけではないんですね。

 

歴史的な木造建築物や宮大工による大工仕事では、接合部には金物は使われず、仕口と呼ばれる柱や梁の接合部の加工形状によってこの引き抜きを防止していました。

しかし、高度成長の時代には質より量を求める仕事が増え、接合部の形状も簡素化されていきました。

そのような中で、金物を適材適所に使用し、接合部の引き抜きを防止するようになったわけです。

 

 

 

いろいろな種類がある接合部金物ですが、今日は基本中の基本から。

 

 

 

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羽子板金物です。

画像の箇所では、一方の梁にかけたもう一方の梁が外れないように引っ張る役目を担っています。

商品によっても違いはありますが、この羽子板金物は、大体が7.5kN~10kN程度のちからに耐える金物となっています。

 

在来木造建築では、使用量も多く基本中の基本とも言える金物です。