佐野のみぞぐち建築設計事務所の溝口です。

【田沼町の家】

先日、気密測定が行われました。

建物の気密化がどうして必要か?色々なサイトで自分より分かりやすく詳しく説明している方がたくさんいますので、ここでは簡単に説明しますが、大きくはこの2つなのかなと。

 1.空調や換気の効率が上がる。(合わせて断熱性能の性能を高めることも重要。)

 2.室内の湿気が壁の中に入ってしまうと壁内結露を起こしてしまい柱などが腐ってしまう恐れがるので、それを防ぐため。

その気密性能を数値化したものが「C値」と呼ばれるものです。要は建物の隙間の面積を測定して、その面積を建物全体の床面積で割ったもの。数値が低いほど気密性能が高いということになります。

しかし、気密化は大工さんの腕によるところが大きいのも事実。基本的に木造の建物は隙間だらけなので、その隙間を一つずつ無くしていかなければなりません。それなので気密工事に熟知した大工さんでないと良い数字が出ません。

 

そんな大工さんの努力の結果、C値が0.1㎠/㎡!!!

この0.1という数値、とてつもない数値です。いやーすごい!!!

どれぐらいすごい数値なのか?参考までに、平成14年までに存在した国の基準で北海道で2.0㎠/㎡。極寒地カナダの省エネルギー住宅で0.9㎠/㎡。環境先進国ドイツの省エネルギー住宅(パッシブハウス)で0.2㎠/㎡…のような数値です。

大工さんはもっと低い数値、あわよくば「測定不能」を狙っていたそうで数値を見た時に残念がっていましたが、志が高い大工さんで本当に良かったです(^^)

溝口泰史/みぞぐち建築設計事務所
栃木・埼玉の建築家集団/ハピケン