4のつく日担当 小林設計所「小林」です

建築の設計をする上でドアの取り付け向きには様々な想いがあることを知っていますか?  

ドアの取り付け向きは図のように4パターン。一般的居室に使われるのが①だと思います。これは、廊下に開くと廊下の人にぶつかる可能性があったり、できる限り小スペースとするため壁際扉を持っていきます。

欧米では子供室、寝室などにこのドアの取り付けをすることは少なく②が多いようです。これはプライベートを尊重する考え方で①だとちょっとの隙間で部屋のほとんどが見えてしまうためで②では覗き込むことが困難なためだと言われています。

③、④は使い勝手により使い分ける事がほとんどですが、トイレなどはほとんどが③、④どちらかです。①をトイレで採用した場合、トイレ内でもし倒れた場合ドアに体が邪魔して救助が遅れたりする事があるためです。ただ浴室の場合は水滴が脱衣室の床に落ちてしまうため、①を採用しています。では万が一の時はどうするのか!各メーカーのユニットであれば、蝶番側の上部にワンタッチでドアが外れるように設計してあります。

このようにドアの取り付け向きだけでも様々な考え方、意味、想いが設計にはあります。設計を依頼する場合、ドアの向きの意味を聞いてみるのもオススメですね(^^)答えられないようでは考え直した方が良いかも知れません!

栃木、埼玉の建築家集団 ハピケン
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