「家族のつながり」


家をつくる時に大切にすることってなんでしょう?予算、間取り、設備機器・・・それより大切なことがあります。なんのために家をつくるかを考えると、答えはたくさん出て来ますが、なによりも「家族のつながり」を意識した設計をしたいと思います。断熱、構造、安全
性、快適性などはあたり前の事ですが、そこで暮らし育っていく家族、もしかすると2世帯住宅の可能性もありますし、老後を静かに快適に暮らす住まいもあるでしょう。多様な家族構成に対応出来なければ、昔流行った100年住宅という言葉も意味がありません。
「家族のつながり」を大切にした設計ってどんなものでしょう?まずは設計の打合せで家族の事をお聞きし、様々な提案をして参ります。余計なお世話をする事もあります。仲の良い家族だったら、より仲良く楽しく暮らす工夫を!冷め切った家族のように見えたら、不快でない程度につながる場を、さりげなく平面計画にも入れて行きます。2世帯住宅だったら、無理のないようにつなぐ設定をします。場合によっては
完全分離もあるかも知れません。それでも「スープの冷めない距離」ではあります。子育ても終わった老夫婦の家。これはなかなか難しい部分もありますが、お互いが良く見える、感じることが出来る設計をします。
人と人のつながりがあっての家です。だから家づくりは、あまり目先の事にとらわれずに、しっかりと見極めて家づくりをスタートしたいものですね。

「3つの線のデザイン」


家は建ててしまったら、大きく変えることができません。
だからこそこだわりたいのが「3つの線」です。
動線・・・生活をするうえで人が動く経路を予測した線。重なりを減らすことで生活しやすくなります。
導線・・・デパートなどで人が店内を回遊に導く線。これをうまく住まいに取り込み、家族が日頃から顔を合わせることができるように無理なく計画出来ることが理想です。
視線・・・生活者と来客者の視線を区切ることを意識すること。プライベートや生活感といったものの見え方を工夫することで、すっきりとした印象になります。
この「3つの線」がしっかりデザインされていると、暮らしやすさがぐんと違います。打ち合わせ時にあなたの暮らしの「生活リズム」を正確に伝えることがポイントです。

五年後の暮らしを考える


住宅を考えるときは、間取りを考えることになります。間取りの「間」とは居間、茶の間などというときの「間」のこと。間取りを描くということは部屋の取り方をあれこれ考えて配置すること。
それでは、住み手が本当に欲しい間取りを手に入れるためにはどうしたら良いのでしょうか?それは、住み手が「私たち家族はこんな暮らしをしてみたいな」というイメージをしっかりと固めることです。
「こんな暮らしをしたい」とイメージを固めるためには、近い将来、私たち家族の暮らしはどうなっているかな、などとある程度の予測を立ててみることが必要になります。


近い将来ってどれくらい先のこと?先のことなんてわからないよ。なんて言わずに、とりあえず五年後のことまでを考えてみましょう。子供の成長を例に考えてみると変化の具合がわかりやすくなります。五年という時間がたつと、生まれたばかりの子供がもう幼稚園児、まだまだ小学生と思っていたらもう中学生。それからは高校生、大学生と短い時間の周期でめまぐるしく状況が変化していきます。その間、この変化にともなって暮らしも、なんらかの影響を受けて変わらざるを得なくなるということは簡単に想像できることです。


子供たちが成人したあとの五年という時間は、それほどめまぐるしい変化はないかもしれませんが、間取りを考えるときには、こういった暮らしの変化にどんなふうに対応させていこうか、あらかじめ見込んでおくことが大切なことです。

具体的には、子供の成長に備えて子供室という個室を用意しておくとか、将来、子供室を間仕切れるように見込んでおくとか、将来的に様々な用途に転用できる予備室というような部屋を用意しておくといったような対応が考えられます。あるいは、どうせ先のことなんかわからないんだから、無理に部屋に名前をつけないで、家のなか全体がどんな使われ方にでも対応できるような融通のきく間取りにしておく、というような方法もあります。


しかし、敷地の条件や用意できる資金の都合などがあって、必要になるからといって個室をならべたり予備室をとったりということが簡単には許されない場合もあります。
敷地に余裕があれば五年、十年後の増築を前提に間取りを考えることも可能ですが、はじめから敷地いっぱいに計画せざるを得ない場合には、その間取りの中で将来の変化にどう対応させるか、ある程度考えておかなければなりません。
どんな場所を用意し、どんなふうに使い込んでいこうか、ということをじっくり考えてみる必要があります。この家で、家族はどんなふうに暮らしていくか、これまでと同じでよいのか、少し変えなくてはならないのかなどと、「ライフスタイル」を見つめなおしてみることが必要になってきます。

「理由のある収納」


収納がただ多いだけで、どこに何を収納するのか理由を与えてることが大切で、スペースを多く取るだけでは、物があふれ、居住スペースを圧迫するだけになってしまいます。
収納が多いというだけでは「まだ、収納できる」という考えになり、結果必要ないものをしまい、どこに何をしまったかわからなくなるのです。
収納は、計画時に理由を与え、動線上に考えることで、スッキリとした長く住むことのできる住まいが出来るのです。

「ずっと快適を見つけるための建物燃費」


設計事務所の家づくりってデザインや暮らし方へのこだわりが強いように思われますが、そればかりではありません。特に長く住む上で「快適性」はとても大切なこと。
ご家族が感じ取る「快適性」には、デザインや好みのものからくる楽しさ、素材からくる安心感などいろいろな要素がありますが、その中でも「温度」は重要な要素ではないでしょうか。
例えば、いつでも春や秋のような温度・湿度の空間だったら快適かもしれない。
建物全体が暖かければヒートショックなども防げるかもしれない。
快適な温度の家は、もっともっと健康的に過ごせるかもしれない。
もちろん、四季の変化を楽しむことも快適と言えるかもしれませんが、仕方なくがまんをする環境は快適とは言えませんね。


だからこそ、設計をする段階でしっかり建物の断熱性能を計画し、それがどのような温度環境になるのか、光熱費がどのくらいになるのか、そのためにどの位のコストがかかるのかをしっかり比較検討しご家族に合った内容を見つけていく。
そうすることで長い目で見た快適で最適な家づくりが実現します。